ゴジラ-1.0を見てみたら(自己満レビュー)

2016年の『シン・ゴジラ』公開から7年近く経ち、ようやく新作『ゴジラ-1.0』が公開された。

今作はゴジラ70周年記念に作られたものらしいけど、年月経ちすぎて「あ、そんなに時間経ってたっけ!?」という感覚。

 

最近は自身の懐事情もあり、大好きな映画をスクリーンで観るということを我慢していたのだけど、最近嬉しいことに映画の無料券を貰い、かつゴジラ新作公開という図られたかのような良タイミングだったので、見てきましたゴジラ

 

今回はこわゴジラ。久々にゴジラ見て怖いって思ったというか、そうだゴジラってこんなんだったと気付いた。

主人公敷島が遭遇したゴジラ、バンバン人を殺す。踏みつぶされる修理兵たち。咥えられぶん投げられる修理兵たち。なんか、直接的に人に危害加えて、恐怖描写してるのって久々かもと思った。

シン・ゴジラとはまた違うフォルムで登場し、顔つきとかなんとなーく初代を意識しているようなちょっと愛嬌のある感じ、犬みたいな。

 

ドラマパートが長めだったので、主人公敷島(神木隆之介)のトラウマとか、典子(浜辺美波)との生活の様子とか、そっちに重きを置いている感じがした。

平成のVSシリーズが好きで、なんかゴジラ良いやつじゃん…?とかゴジラよりもっと悪いやつと頑張って戦ってくれてるみたいな、ゴジラが主役!みたいな作品ばっか繰り返し観てたせいか、やっぱもうちょっとゴジラ見たいなーとも思ってしまった。

 

ただ、戦後日本の、これから復興していくんだという時に、ゴジラによって無慈悲に破壊される東京の画は強烈だった。

復興している様子自体は登場人物のセリフの節々とか、日常生活を映したシーンくらいにしか出てこないんだけども。

あえて戦後の混乱した時、戦争に負けた悔しさ、生きようという前向きな意志が混ざり合う中にゴジラを出現させて、東京の街を絶望的なまでに追い込む。うーーむ、怖い…!

 

今作の監督は山崎貴、普段邦画を見ない(ゴジラモスラは別)からどんな監督かはあまり知らないんだけど、『ALWAYS 3丁目の夕日』の監督さんなのね。なんかゴジラ愛を感じた。

ゴジラというプロパガンダを使って非常時に機能しない政府を皮肉ったり。(そうだゴジラ反戦映画だ)

国会議事堂ぶっ壊してみたり、電車襲わせてみたり、初代ゴジラじゃん。

 

政府はお得意の情報統制、頼りにできない、だから民間人が立ち上がるしかない。

戦争は終わったけど、自分たちにしかできないことがあるとゴジラに立ち向かう人々。

敷島の特攻は当時の色々な背景も考えちゃって、単純にかっこいいとか見どころだとかは思えなかったな。でも、あの敷島の覚悟を決めた顔と、周囲の人たちの敷島に生きてほしいって思いがなんだか心にぐっときた。

 

今って、ロシアとウクライナとか、ハマスイスラエルとか、世界各地で戦争が起きてたり、日本国内でも政治に対する不信感とかが大きくなってきている関係もあって、こういう「戦争映画、いいや政治映画」を見て色々思う人って多いんだろうな。

アメリカでも大ヒットだったらしいけど。ゴジラってすごい。

 

あと神木隆之介の映画久々に見たけど、良かった。というかキャストがいい感じにハマってた。

 

ゴジラって毎度続きがあるような終わり方をする(実際あるんだけど)から、次はいつどんなのが公開されるんだーーー!なんてわくわくする。

 

早く次のゴジラが見たい!過去作もどんどん見返すぞ~!